system

  • システム全体の設定(/etc)
    • 各種サービスやデーモンのメイン設定ディレクトリです。
    • 例:
  • ディストリビューション標準のデフォルト設定(/usr/lib, /usr/share)
    • パッケージに同梱されている「サンプル」や「初期値」が置かれています。
    • /usr/lib/systemd/system/…systemd ユニットファイル(パッケージ提供版)
    • /usr/share/doc/…設定サンプルや README
  • ローカルインストール用設定(/usr/local/etc)
    • 自分でソースビルドしたり、手動でインストールしたソフトウェアの設定用ディレクトリ。
    • 例えば /usr/local/etc/httpd/ など。
  • ランタイム/一時的に生成される設定(/run, /var/run)
    • 起動時やデーモン実行中に動的に生成・上書きされる設定ファイルやソケット。
    • 例:/run/network/(DHCP クライアントの一時ファイル)
  • ユーザー単位の設定(ホームディレクトリ内)
    • GUI/ターミナルアプリの「ドットファイル」や XDG 規格準拠の設定。
    • 例:

  • 補足ポイント

  • 同名ファイルが複数の場所にある場合は、

      /run/etc/usr/lib の順で上書き適用されます。

  • systemd ユニットをカスタマイズする際は、

      /etc/systemd/system/ にオーバーライドユニットを置くのが推奨です。

  • /usr/local 以下はディストリビューションの管理外なので、

      アップデートの影響を受けずに独自設定を保持できます。

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